春日野部屋の傷害事件発覚で、被害者の元力士が「とくダネ!」で告発
大相撲の春日野部屋で2014年に兄弟子が弟弟子を暴行し、16年に有罪判決を受ける傷害事件があったことが24日、明らかになり、被害者である元力士(22)が25日放送のフジテレビ系「とくダネ!」で事件を生々しく振り返った。
事件が起きたのは2014年9月5日夜。元力士によると、1歳上の兄弟子に左右のアゴを拳で殴られ、腹部に膝蹴りを5発食らったという。
アゴの骨が「ズレてるのが分かった」という元力士は部屋から逃げたが、春日野親方(元関脇栃乃和歌)の説得で戻ったという。
元力士は親方に連れて行かれた整体院で「(アゴを)ガンと入れられました。折れているのに。その影響でもっと痛みが出て」と症状が悪化。自分で大学病院に行き、「おとがいを損傷してるし、中たぶん折れてるよ」と診断され、緊急手術を受けたという。
現在も「痛みはこっち(右)の奥歯はあります」「口の中の全域で味が分からなくなった。完全には治りませんと言われました」と深刻な後遺症が残り、柔らかい物しか食べられないと説明。
元力士は「(日本相撲)協会側が全然動かず、なんにも調べない状態が続いていて」「春日野部屋から僕を消して、この事件をなかったことにしようとしていたふうに僕はとらえている」と訴えた。
加害者である兄弟子は16年6月に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決が確定。春日野親方は事件を公表していなかった。協会広報部は「春日野より報告されており、理事および親方として対応に問題はなかった」とのコメントを出したが、広報部のトップである広報部長は春日野親方が務めている。