フェデラー決勝進出 15歳差対決制し敗者たたえる
「テニス・全豪OP」(26日、メルボルン)
男子シングルス準決勝で2連覇を狙う第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)は、6-1、5-2とリードした第2セットの第8ゲーム途中に世界ランキング58位の鄭現(韓国)が左足のけがのため棄権し、7度目の決勝進出が決まった。28日の決勝では第6シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。女子ダブルス決勝はティメア・バボシュ(ハンガリー)クリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)組が初優勝した。
男子シングルス準決勝で年齢差15歳の対決は、36歳のフェデラーが貫禄を示して21歳の鄭現を圧倒、四大大会終盤の戦いの厳しさを教えた。試合中に左足のまめの治療を受けた韓国の新鋭が第2セット途中で棄権。わずか1時間2分の決着で2連覇に前進した王者は「彼は今回、ジョコビッチにも勝って本当にいいプレーをした。素晴らしい選手になる」と敗者をたたえた。
百戦錬磨のベテランは序盤からサーブとリターンで重圧をかけた。第1セットは第1ゲームをブレーク。彼が苦しんでいるのは分かった」。第2セットに入っても一方的なプレーが目立った。
四大大会の優勝回数で男子最多記録を持つ最強の男は、前人未到の通算20度目の頂点まで、あと1勝とした。