友綱親方 栃ノ心の優勝を祝福「何かに後押されてる感じだったね」

 「大相撲初場所・14日目」(27日、両国国技館)

 西前頭3枚目の栃ノ心が男泣きした。松鳳山を寄り切って自己最多13勝目を挙げ、初優勝を決めた。平幕優勝は12年夏場所の旭天鵬以来6年ぶり。30歳での優勝で、新入幕からの所要58場所は優勝制度が制定された1909年以降4番目の遅さ。春日野部屋としては72年初場所の初代栃東以来、46年ぶりの賜杯となった。ジョージア出身では初めてで、欧州出身では琴欧洲、把瑠都に続く3人目。若い頃は門限、服装規定破りの常習犯も改心し相撲道を真っすぐに歩んだ。13年に右膝を大けがし幕下下位まで降下する苦難を乗り越え、栄光をつかんだ。

 12年夏場所で平幕優勝を果たした元旭天鵬の友綱親方が栃ノ心の優勝を祝福した。引退した15年名古屋場所で最後の相手になったのが栃ノ心という縁もあり「オレの時もそうだったけど、今場所は何をやってもうまくいったんじゃないか。何かに後押されてる感じだったね」と称えた。

 優勝の素晴らしさを身をもって知っているだけに「優勝すると一年間ずっと『おめでとう』って言われる。オレの時にモンゴルでも盛り上がったように、欧州でも相撲人気が盛り上がるだろうね」と話した。

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