貴闘力、春日野部屋の傷害事件発覚に「相撲協会の考え方が甘い」
大相撲の元関脇・貴闘力が28日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演。初場所中に明らかになった春日野部屋の過去の傷害事件について「相撲協会の考え方が甘い」と、切り捨てた。
貴闘力が指摘したのは、相撲協会の“体質”そのもの。いまだに残る厳しい縦社会の現状について触れ、「おれらの時もそうですが、新弟子のときにたたかれたら嫌。暴力とかいじめ。やめてもらいたいですよ。先輩になったら分からなくなってくるけど、そこは協会がちゃんと教えながらね」と指導の徹底を促した。
今回、発覚した春日野部屋についても「掃除の時に『やっとけ』じゃなくて、『自分でやらんかい、栃乃和歌(春日野親方)』。そういうところからダメですよ」とバッサリ。自身が所属した二子山部屋については「若貴がいたでしょう。でも親父、おかみさんは『洗濯も掃除もちゃんこ番も平等にやれ』って。みんな一生懸命稽古してすぐに番付が上がる」と、当時を振り返った。
松本人志が「いじめる部屋は分かっている?」と聞くと「おれは分かってますよ。『こいつは性格が悪い』とか分かりますよ」とキッパリ。松本が「4年前のニュースが出て来るのは相撲界が脆弱になっているというか…」と述べると、貴闘力は「これからもっと出て来るかもしれない。もう正直、全部、うみ出ていたとか言ってましたけど、出ていない」と、新たな問題が噴出する可能性についても言及した。
過去の事件が公になっていなかったことについて、“隠蔽疑惑”の声もある。ただ、貴闘力は「隠蔽って思ってない。そういう感覚があまり薄いと思う」と、世間との認識のずれも指摘した。
松本から「貴闘力さんもばくちしたって意識ないんですもんね」と聞かれると、貴闘力は「ないですよ」と即答。この瞬間だけは松本から「あれよ!あれよ!」とツッコミを入れられ、スタジオに笑いも起こった。