39歳安美錦が3勝目 幕内後半の取組で闘志「もう1回ここでまた取りたい」
「大相撲初場所・千秋楽」(28日、両国国技館)
幕内最高齢の39歳・安美錦(伊勢ケ浜)が北勝富士(八角)をはたき込み、3勝目(9敗3休場)となる白星を挙げた。6日目から右膝などの負傷で休場し、11日目から途中出場するなど苦しい場所となったが「星は挙がらなかったけど、いい経験になったんじゃないですか」と淡々と振り返った。
現役力士きっての業師として知られ、8個の金星を記録してきた大物食いのくせ者でもある。多彩な技の土台となる足腰の踏ん張りがきかず今場所は苦しんだが、千秋楽は白星で締めた。「やることは精一杯やろうと思った」。支度部屋で何重にも巻いた両膝のテーピングを付け人にほどいてもらいながら、15日間を振り返った。
途中出場してから挙げた2つの白星はどちらもはたき込みによるもので、引き技を駆使しての勝負を余儀なくされた。それでも、「自分本来の相撲とはほど遠いけど、けがをしてもできることはできたので良かったんじゃないかな」と前を向く。
この日は結びから数えて5番目、幕内後半の出番となった。かつては三役、幕内上位の常連として自分が輝いていた場所で歓声を浴び、ベテランの闘志に火がともった。「よしやってやろうと(いう気持ちが)土俵に上がってみてまだあるので、もう1回ここでまた取りたい」。勝負師の目で再び番付をはい上がることを誓った。