貴乃花親方、弟子の十両会見に笑顔で出席「普通にしてるとニコニコと」

新十両会見で握手を交わす貴公俊(左)と貴乃花親方=両国国技館(撮影・開出牧)
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 日本相撲協会の貴乃花親方(元横綱)が31日、都内で行われた弟子の貴公俊の新十両会見に出席した。昨年夏場所で新十両の貴源治は双子の弟で、部屋から史上初の双子関取を輩出。意気込みを語る愛弟子をとなりで笑顔で見守り続け、「普通にしているとニコニコと言われる(笑)。今日は弟子と十両昇進の会見ができたことはとってもうれしく思います」と語った。

 新十両会見は力士にとってはれ舞台の一つで、師匠が同席することが慣例になっている。貴公俊が報道陣の質問に答える姿を温かく見守り、「受け答えがしっかり言ってるなあと思って、感心していました」と頼もしく感じていた様子。今後へ「自然体でやり続けてもらいたい。根気強くやれる子だと思います」と期待した。

 貴公俊自身は目標として「師匠みたいになりたい」と語り、「勝っても負けても先輩の関取がやっていたように、堂々として、部屋全体を盛り上げるようにやっていけたら」と語った。先に関取になった弟を見て「うれしさと悔しさがありました」と発奮したといい、同部屋のため優勝決定戦でしか双子対決は実現しないが「弟とだけではなくて、部屋の貴景勝関とか、弟も含め、本場所でいい成績を残して当たれればいいなと思っています」と夢の一つとして挙げた。

 貴乃花親方は貴公俊へ「自然体で、何番も稽古を重ねられる力士に。うちの師匠(元大関貴ノ花)、また初代若乃花の親方から学んできた伝統を公俊はできるような気がしています。目指しても届かない場所(目標)だと思いますので、本人にとってはやりがいがあると思います」と部屋の伝統を受け継ぐ力士となることを期待した。会見後には2月2日投票の役員候補選挙の立候補についての声も報道陣からかけられたが、「それは勘弁してください」と多くは語らなかった。

 貴公俊は東幕下7枚目で迎えた初場所で5勝2敗と勝ち越し。十両下位に負け越し力士が多く出たことも昇進の追い風となった。

 相撲協会の資料によると、兄弟関取は英乃海(木瀬)、翔猿(とびざる、追手風)以来19組目。兄弟同時関取は15組目。

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