大相撲初場所前に現役を引退した元幕内双大竜(35)=本名高橋亮三、福島県出身、時津風部屋=が3日、東京・両国国技館で断髪式を行い、横綱鶴竜ら約300人が別れのはさみを入れた。
師匠の時津風親方(元幕内時津海)に大銀杏を切り落とされ、元双大竜は「周りの人に支えてもらった。相撲界で忍耐と諦めない気持ちを学んだ」と目を潤ませた。角界を離れ、けがに苦しんだ経験を生かしてトレーナーを志すという。
元双大竜は東農大から2005年夏場所で初土俵を踏み、120キロ台の軽量ながら13年春場所で新入幕。立ち合いで変化をしない敢闘精神あふれる取り口で人気だった。