錦織が決勝進出!復帰2戦目は順調「決勝まで行くこと考えてなかった」
「男子テニス・ツアー下部大会」(2日、ダラス)
世界ランキング27位の錦織圭(28)=日清食品、写真=が準決勝で世界234位の荘吉生(台湾)を6-4、6-4で下し、右手首故障から復帰2戦目で決勝に進出した。3日に優勝を懸け、158位のマッケンジー・マクドナルド(米国)と対戦する。錦織は昨夏に右手首の腱(けん)を痛めて長期離脱し、今季も四大大会第1戦の全豪オープンなどを欠場した。
調整が主な目的のツアー下部大会参戦とはいえ、決勝に残ることは想定外だったという。錦織は復帰2戦目で4試合を勝ち「出る前は決勝までいくことも考えていなかった。今日まで(休養日を挟まず)3戦連続で戦ってきて、そこまで問題がないのが一番の収穫」と強調した。
第1セットは3-3に追い付くとさらに2ゲームをブレークし、第2セットも2-3から3ゲームを連取した。結果よりも自分のプレーを取り戻すことに集中し「試合に慣れるという意味では試合数をこなせるのはいい経験になる」と余裕を感じさせた。
トップ選手が競うツアー大会復帰に向け、決勝は現状を測る絶好の機会となる。「レベルが上がるので自分もギアを上げないと」と意欲を見せた。