柔道 17歳・阿部詩、初代表へ気合「みんなが驚く魅力的な柔道を」

 9月に行われる柔道の世界選手権(バクー)で初の代表入りを狙う女子52キロ級の阿部詩(17)=兵庫・夙川学院高=が6日、羽田空港から欧州遠征に出発した。選考対象となる国際大会のグランドスラム(GS)パリ大会(10~11日、フランス)に向けて「ここで勝たないと代表は難しくなる。みんなが驚く魅力的な柔道をして勝ちたい」と意気込んだ。

 世界王者の兄・阿部一二三(日体大)譲りの豪快な投げ技が持ち味である17歳は、昨年の世界選手権金メダリストの志々目愛(了徳寺学園職)、同銀メダリストの角田夏実(了徳寺学園職)らと代表の座を争う。昨年12月のGS東京大会では、女王の志々目を撃破して優勝し、大きくアピールした。

 今年初戦に向けて「GS東京で優勝して(他国の選手から)マークされるので、自分の技につなげる組み手や足技を意識して練習してきた」と進化した柔道を予告。今大会、最終選考会となる4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)で“世界デビュー”を近づける。

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