貴乃花親方、モンゴルへも訴え「貴ノ岩は被害者」 テレ朝に語る

 日本相撲協会の貴乃花親方(元横綱)が7日放送のテレビ朝日系「独占緊急特報!!貴乃花親方すべてを語る」にVTRインタビュー出演した。発端となった暴行事件で被害を受けた弟子の貴ノ岩が、母国モンゴルで「悪者になってしまって誤解を受けているようなんですね」と例示し、「これは声を大にしてモンゴルの国民の皆さんにも、貴ノ岩は被害者なんですと(言いたい)」などと、理解を求めた。

 貴乃花親方は、自身の教えとして、母校の高校の近くに巡業で行った際は挨拶に行けと指導していたことが、結果として今回の事件につながったと振り返り、「そこ(現場)にいなければならなったという状況に落とし込まれていたのが本人はあまりに可哀想すぎると。貴ノ岩本人には何の責任もないんですね」と弟子をかばった。

 貴ノ岩が白鵬から説諭を受ける際の態度が悪かったことに元日馬富士が激高したと日本相撲協会の危機管理委員会による報告書でも触れられている。このことには、「出稽古や連合稽古で一緒になった近しい親方の部屋の弟子であっても、隣にアドバイスしたい師匠がいたならば、こういう指導をしてもいいでしょうかと師匠に一本すじをたてるのが、我々親方業界のありかただと思っております」とした上で、力士同士で指導する必要性を否定。「地位がちがうけれども態度が悪かったからといって殴るという論外的なことが起こってしまった」との見方を示した。

 時折、険しい表情を見せながら「モンゴル本国の方の報道でも、まったく本人が悪者になってしまっている誤解を受けているようなんですね。これは声を大にしてモンゴルの国民の皆さんにも貴ノ岩は被害者なんですと(言いたい)」と切々と訴えた。その上で、「貴ノ岩が礼を欠いたというのであれば、私の師匠としての責任です」とし、非難されるとすれば指導不足の自分の方だと語った。

 貴ノ岩は暴行を受けた後の九州場所、今年の初場所を2場所連続で全休した。しかし、日本相撲協会は貴ノ岩については「守るべき力士」として、番付編成の特例を認め、春場所も十両に残り土俵に復帰できることを認めている。貴乃花親方は「もう本当にかわいそうな思いをさせている貴ノ岩をいかにして生きてもらうか、生かすか。力士復帰ももちろんですけれど、社会の人として生きていく上で、この子を守り切っていきたいと。そういう信念にかられます」と師匠としての決意を新たにしていた。

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