大砂嵐、無免許運転疑いで長野県警が書類送検 相撲協会、処分決定へ
大相撲の十両大砂嵐(25)=大嶽=が乗った車が1月に長野県内で別の車に追突した事故で、県警は7日、道交法違反(無免許運転)の疑いで大砂嵐を書類送検した。捜査関係者らによると、大砂嵐は1月3日、長野県山ノ内町で別の車に追突する事故を起こした。有効な運転免許証を所持していなかったとみられる。
大砂嵐は事故後、日本相撲協会に対して「妻が運転していた」などと説明した。県警に対しても運転を否定したものの、その後「自分が運転していた」などと容疑を認めたとみられる。防犯カメラなどの映像でも、本人の運転と確認できたという。
協会は事故を受けて大砂嵐の初場所休場を発表。当初は事故の報告を受けていなかったことも明らかにした。
協会の内規では、1985年から階級に限らず、現役力士の運転を禁止している。これは当時の人気力士、蔵間、水戸泉が相次いで事故を起こしたための措置。それでも2000年12月18日に闘牙が死亡事故(原因は相手の信号無視)を起こし、翌年初場所は出場辞退。07年夏場所前には旭天鵬が人身事故を起こし、この場所の出場停止処分を受けている。
もっとも、運転免許の取得は認めている。引退間際の力士が、引退後の再就職のために、教習所に通う例が多いという。
協会の鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は大砂嵐の処分に関し、検察の処分決定後に判断するとしている。
大砂嵐はエジプト出身で大嶽部屋所属。アフリカ大陸からの初の力士で、13年の九州場所で新入幕を果たした。