貴乃花親方が横綱論 白鵬、元日馬富士を痛烈批判「話にならない」
日本相撲協会の貴乃花親方(45)=元横綱=が8日、フジテレビ系「直撃ライブ グッディ!」の単独インタビューに応じ、横綱白鵬、元横綱日馬富士の姿勢を痛烈批判した。
貴乃花親方、元日馬富士、白鵬の写真をバックに座って単独取材を受けた同親方は、昨年10月の秋巡業中に弟子の貴ノ岩が被害を受けた元横綱日馬富士による暴行事件や理事候補選に落選しての心境などを語ると、自身の考える横綱論について熱く語った。
元横綱日馬富士が引退会見で、愛弟子の貴ノ岩について、「これからは礼儀と礼節を忘れずちゃんとした生き方をして頑張っていただきたい」と話したことに、「話にならないですよ。あんなものね。被害者を悪く言うなんてことはあってはいけない。事実とは違うわけですからね。それを言ってしまった加害者本人はどう弁解して生きていくか、見てみたいですね」と怒りをにじませた。
暴行の事実に関しても元日馬富士の主張に異を唱え、「被害者の貴ノ岩が礼節を欠いた、携帯がとか全然、事実と違う話になっている。今、明らかになってますけど、捜査終わってますから」と明かした。
さらに横綱白鵬が、立ち会いで張り手、かち上げを繰り返し、横審から“注意”されたことについては、「そういうことを問われるのは横綱ではないっていうことですよ」とバッサリ。「相手を傷つけるために相撲を取るわけじゃないですから。相手十分で向かってこさせて横綱っていうものですから。対象になることが変です」と切り捨てた。
第65代横綱として22回の優勝を誇る貴乃花は熱く持論を披露。「相手を傷つける技じゃなくて、それで横綱が勝てなかったら相手の力士が強かったって、それだけのことなんです。そこを認めてまた自分と向き合ってやる。横綱になる前からそうでないといけないし、横綱になってからもっとそうでなきゃいけない」と現役力士たちに訴えるように話した。
横綱としての心構えにも触れ、「横綱って超横綱を目指して横綱なんですよ。15日間、毎場所やればやるほど負担がかかるんですよ。15日間、個性の違う相手に好きなように向かってきて下さいっていう気持ちでやる。しこもそうですが足腰を鍛えると、精神的にも強くなっていく。人間の心身とも柱を太くして土俵に上がらないといけませんから。そういう技でなくて正面切ってぶつかり合っていくのが醍醐味なんでしょう」と、相撲道を説いていた。