白鵬、春場所復帰明言せず「圧迫する感じがある」消えぬ左足親指の不安
大相撲初場所を両足親指のけがで途中休場した横綱白鵬(32)=宮城野=が8日、都内の部屋で稽古を再開した。四股、すり足など基本運動で汗を流したが、左足親指に不安が残っていることを吐露。春場所(3月11日初日・エディオンアリーナ大阪)での復帰について明言しなかった。
白鵬は初場所初日の朝稽古で右足親指を負傷。4日目に左足親指も痛めて翌日から休場していた。この日は小刻みなジャンプ、そんきょの姿勢などで状態を確認。「左は腫れが引いていなくて、圧迫する感じがある」と述べ、再検査の意向を示した。
横綱審議委員会からかち上げや張り手が粗暴と指摘され、初場所では“必勝パターン”を封印せざるを得なくなり、精彩を欠いた。取り口への影響について「今はけがをどうやって治すかだ。それしかない」と体調面の回復を最優先とした。
春場所では北の湖を抜き、横綱在位が単独史上1位の64場所目となる。新たな金字塔を樹立する第一人者は「みんなは(自分を)強いと思っているかもしれないが、自分は弱いと思っている。だから、毎日(稽古を)やっている」と胸中を打ち明けた。