東関部屋が部屋開き 元潮丸の東関親方「関取を出すのが恩返しになる」

 東京都墨田区から葛飾区内に移転した大相撲、東関部屋の部屋開きが18日、行われ、師匠の東関親方(39)=元幕内潮丸=を始め、先代師匠の元関脇高見山(73)、高砂一門の八角理事長(54)=元横綱北勝海=らが参加した。

 元横綱曙、元小結高見盛(現振分親方)らを輩出。09年、先代の定年に伴い、現師匠が継承した。部屋の老朽化もあり、2年をかけ新設。新東関部屋の新出発となった。

 150坪の広々した土地に1階は稽古場、若い衆が生活する大部屋、ちゃんこ場と相撲を取る環境を整えた。2階に師匠家族が住み、将来の関取誕生を心待ちにした個室2つを準備した。設計士は錣山部屋と浅香山部屋に続く設計で相撲部屋の仕組みを知り尽くし、細かいところへの心配りもできた造りになっている、という。

 土俵開きの後は千代の国、千代丸、千代大龍、北勝富士、朝乃山ら一門の関取衆が若い衆に胸を出し、稽古始め。新たな一歩を踏み出した東関親方は「うれしいです。地元の人も喜んでもらえるように関取を出すのが恩返しになる」と、感無量だった。

 これまでは部屋に通う形だったが、ようやく弟子とともに住み込み。「若い子は顔を合わせられるから安心すると思う。上に僕がいつもいるから。顔を見られるし表情で分かる」と話した。

 初場所後にすぐに引っ越しと慌ただしい中、1月31日には真充(まみ)夫人が女児を出産。産後間もない中、この日も着物を着て、来客を迎えた。2人で力を合わせ、まずは地域に溶け込む。

 下町の風情もあり、早くも地元住民に温かく迎えられた。柴又帝釈天が近く、外国人観光客も多い土地柄。「先代はハワイ出身だし、うちの部屋はそういう色」と、観光への協力にも意欲的だ。

 先代師匠は「立派な部屋ができた。大丈夫。早く近所の人に溶け込むこと。いい子をスカウトして、いい子は出て来るよ」と、エールを送っていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス