レスリングモントリオール五輪金メダリスト・伊達治一郎さんが転落死

 レスリングフリースタイル74キロ級モントリオール五輪の金メダリスト・伊達治一郎氏が20日、20時過ぎに死去した。66歳だった。死因は、都内自宅マンションからの転落死だった。

 伊達氏は大分県佐伯農業高校から、国士舘大学を卒業。72年のミュンヘン五輪には、レスリンググレコローマンスタイル74キロ級に出場し、三回戦で敗退した。

 その後、フリースタイルに専念。76年のモントリオール五輪では前年世界2位のイラン選手にフォール勝ちするなど、圧倒的な強さで金メダルを獲得した。日本が弱いとされた中量級のレベルを高め、80年のモスクワ五輪にも出場が決まっていたが、日本がボイコットしたことで2大会連続の金メダルは幻となった。

 卒業とともに国士舘大学の体育学部助手を務め、2015年からは国士舘大学の相撲部監督にも就任。国士舘大学によると、昨年行われた大学の創立100年記念式典で登壇し、挨拶も行っていたという。

 通夜・告別式は親族のみの密葬で執り行われるという。

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