瀬古リーダー、日本新の設楽に「1億円ですね。車を買うとか言ってなかった?」
「東京マラソン2018」(25日、都庁前~東京駅前42・195キロ)
20年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権と18年ジャカルタアジア大会代表選考会を兼ねて行われ、ディクソン・チュンバ(31)=ケニア=で2時間5分30秒で優勝した。日本勢男子は設楽悠太(26)=ホンダ=が2時間6分11秒で日本人トップの2位となり、高岡寿成が2002年にシカゴマラソンで樹立した日本最高記録の2時間6分16秒を16年ぶりに更新した。
また、井上大仁(25)=MHPS=も日本歴代4位となる2時間6分54秒の好記録で5位。設楽、井上、木滑良(MHPS)、宮脇千博(トヨタ自動車)、山本憲二(マツダ)、佐藤悠基(日清食品グループ)の6人がMGC出場権を獲得した。
瀬古利彦・日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、設楽の日本最高記録の更新に「やっとこれで日本マラソンがスタート地点についた。桐生(祥秀)君が(100メートル10秒を)切ったその役目を設楽君がやってくれた」と大喜び。「これを見た大迫(傑)君も5分台を出すぞという機運になったと思う。井上も、びわ湖毎日に出る村山(謙太)も力がある。そういうのが4、5人出てきた」と手応えを口にし「宗兄弟がいて瀬古がいて中山がいて森下がいてと、そういう時代が近づいてきた。これからが日本マラソン界の復活だと思う」と自身が活躍した黄金時代になぞらえた。
また、設楽がゴール地点でガッツポーズをしたことについて「(指1本を立てて)ガッツポーズしてましたね。これは(日本記録更新を対象とした実業団マラソン特別強化プロジェクトの報奨金)1億円ですね。(所属先の)ホンダの車を買うとか言ってなかった?」と報道陣を笑わせた。