マラソン日本新の設楽悠太、右足痛めていた「ぶっちゃけ10キロぐらいから」
東京マラソンから一夜明けた26日、2時間6分11秒をマークして16年ぶりに日本記録を更新した設楽悠太(26)=ホンダ=が都内で取材に応じ、快挙を達成したレース中に右足を痛めていたことを明かした。
「今初めて言うんですけど、ぶっちゃけ10キロくらいから右のふくらはぎが痛くてすごくズキズキしていた。(詳しい状態は)検査しないと分からないが、踏み込むだけで痛くて。残り30キロは我慢して走った。正直ヤバいんじゃないかと思った」
完走できるか不安もよぎったものの、「考えたら体が動かなくなるので“無”でした」と苦笑い。ゴール直後は地面に倒れ込んで顔を覆っていたが、「ゴール直後は足の痛みがひどすぎて。3回目のマラソンで初めて倒れた」と明かし、「本当に頑張ってくれたと思う」と自身の体をねぎらった。
前日のレース後の取材では一切足の痛みについて話さなかったが、「特に(理由はない)。足について何も聞かれなかったので。聞かれたら正直に言いますけど」と、笑みを浮かべながら淡々と答えた。大物感を漂わせる26歳が、東京五輪に向けて日本マラソン界をけん引しそうだ。