柔道・王子谷、原沢ともに準優勝で「もやもや」 両者反則負けで表彰台中央が“空”に
「柔道・グランドスラム・デュッセルドルフ大会」(25日、デュッセルドルフ)
男子100キロ超級は2016年リオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(25)=日本中央競馬会=と王子谷剛志(25)=旭化成=が決勝で対戦し、両者が指導3度で反則負けとなり、ともに準優勝となった。リオ五輪男子90キロ級金メダルのベイカー茉秋(23)=日本中央競馬会=は昨年4月の右肩手術からの復帰戦で準優勝。女子は78キロ超級で朝比奈沙羅(21)=東海大=が優勝。78キロ級の佐藤瑠香(25)=コマツ=も決勝で昨年の世界選手権女王マイラ・アギアル(ブラジル)を破り優勝した。
男子100キロ超級の決勝は、異例の幕切れとなった。大会最後を飾る一戦は原沢と王子谷の日本勢対決。慎重な組み手争いが続き審判員は両者へ立て続けに指導三つを与えた。国際柔道連盟(IJF)が導入した新ルールに従い、反則負けとなってともに準優勝。中央が空の表彰台に原沢とともに立った王子谷は「整理できていない。もやもやしている」と納得できない表情を見せた。