貴乃岩 異例の朝稽古 騒動以来初の公の場…貴乃花親方「何も答えられない」
「大相撲春場所」(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)
元横綱日馬富士に暴行を受けた影響で2場所連続全休の十両貴ノ岩(28)=貴乃花=が26日、京都府宇治市の貴乃花部屋宿舎で朝稽古を行い、騒動発覚の17年11月以降では初めて公の場に姿を現した。
誕生日でもある26日は番付発表と重なった。通常なら番付発表日は稽古を休む部屋が大半だけに、稽古は異例。午前5時台に稽古場に現れ、白まわし姿で四股などの基礎運動や、ぶつかり稽古で当たったり、胸を出したりした。
報道陣への取材対応はなく、師匠の貴乃花親方(元横綱)は「何も答えられない。申し訳ない」と話した。取組編成会議が開かれる9日朝までに出場の可否を決める。
27日以降は土俵のある建物内での取材禁止が貴乃花部屋から通達されるなど、厳戒態勢が敷かれている。27日午後には大阪市内で十両以上の関取による力士会が開かれ、暴行現場に同席した白鵬や鶴竜の両横綱らは出席予定。貴ノ岩が参加すれば、騒動が明るみとなってから初の対面となる。