小平奈緒、帰国から42時間で再出発「五輪で気持ち切れてない」
平昌五輪スピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒(31)=相沢病院=が28日、五輪後初戦となる世界スプリント選手権(3月3~4日、中国)に向けて羽田空港から出発した。26日の凱旋(がいせん)帰国からわずか42時間での再スタートとなるが、「日本の空気を吸えただけでも落ち着けた。しっかり充電させてもらった」と疲れの色も見せずに旅立った。
日本では帰国報告会などのイベントに出席し、国民からの反響をあらためて体感した。「たくさんの方に注目して見ていただいたんだなと実感した」と話し、「羽生(結弦)君はいつもこんな感じなんだろうなと思った」と人気者の大変さが身にしみた様子だ。
悲願の金メダルを獲ったものの、「思ったほど五輪で気持ちが切れることはなかった」と最速女王。「燃え尽きたり、気分が盛り上がってこないかと思ったが、(平昌五輪の)1000メートルで銀メダルだった悔しさが世界スプリントでリベンジしたい思いになっている」と明かし、「今季はあと2大会。来季につながる発見があれば」と尽きない向上心をのぞかせた。