高木菜那、金2個で日本電産から報奨金4000万円 半分は会長のポケットマネー

 平昌五輪スピードスケート女子団体追い抜き、マススタートで金メダルを獲得した高木菜那(日本電産サンキョー)が28日、所属企業から報奨金4000万円を受け取る方向となった。

 日本電産の永守重信会長が「金は2000万。二つ取っているから4000万円。半分は私のポケットマネーから出す、半分は会社が払う。会社のほうから彼女には4000万円の報奨金が出ます」とし、3階級特進させて係長とする方針も示した。

 高木菜は「日本電産サンキョーのスケート部に入って7年間、オランダに留学してもらったりサポートして学んで来られたスケート人生。会社のささえがなかったら、金メダルを取ることはなかった」と感謝。

 “大盤振る舞い”の理由について、永守会長は「マイナースポーツは選手生活を終えるといい環境になってない。それにふさわしい報奨金を出さないといけないと考えている」と、説明。さらに、長くスケート競技をサポートしていることについて「何億というお金がかかる、年間で。4年間で何十億とかかる。でも、こういうものは理屈じゃなく、夢、ロマンですね。この価値はお金じゃない」とした。

 使い道について、永守会長から「貯金やな?」と聞かれ、高木菜は「はい…」と笑顔。続けて、高木菜は「今しなければいけないのは感謝の気持ちを伝えること。これから、忙しくなるが(多くの方々に)感謝の想いを伝えにいけたら」と語った。

 永守会長は「彼女を含め、全スケート選手が社員。スケートをやめても会社で雇用は続き、生活保障はきっちりしている。彼女は引き続き、スケートを頑張ってもらって。次も3個くらい金メダル取ってもらって。喜んで6000万くらい払いますから。ハッハッハ」と笑った。

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