錦織、18歳に逆転負け 安定感なし「体調万全ではない」
「テニス・メキシコ・オープン」(27日、アカプルコ)
男子シングルス1回戦で世界ランキング26位の錦織圭(28)=日清食品=は世界45位で18歳のデニス・シャポバロフ(カナダ)に7-6、3-6、1-6で逆転負けした。右手首のけがから1月に復帰し、ツアー大会は今季2戦目。次戦はBNPパリバ・オープン(3月7日開幕・米カリフォルニア州インディアンウェルズ)の予定。ダニエル太郎(エイブル)は38位フェリシアノ・ロペス(スペイン)に6-4、3-6、4-6で屈した。
動きが重く、ミスも多かった。錦織は成長株のシャポバロフに逆転負け。「体調は万全でなかった。自信が100%戻っていない」と表情がさえなかった。
第1サーブの確率が50%と低調。サービスゲームに安定感がなく第2セットは3つ、最終セットは2つのブレークを許した。昨季の全米オープンで16強に入るなど、男子ツアーを統括するATPの「最も成長した選手」に選ばれた18歳の勢いにのまれた。
1月の全豪オープンでは21歳の鄭現(韓国)が4強。若手の台頭に加え、世界ランキング1位に返り咲いた36歳のフェデラー(スイス)も健在。完全復活までの道は平たんではないが、「今は自分がどれだけいいテニスをできるかが大事。周りよりも自分に集中」と足元を見据えた。