「大相撲春場所」（３月１１日初日、エディオンアリーナ大阪）

　大関高安（田子ノ浦）が２８日、２８歳の誕生日を迎えた。大阪市港区の宿舎での朝稽古後、報道陣からバースデーケーキを贈られて「初優勝を目指して上を見て、一つ上の番付にも手が届けば」と笑顔で誓った。

　優勝を目標に掲げるのは、昨年から変わらない。初場所では大関昇進後、初の２桁白星となる１２勝。栃ノ心が平幕優勝を果たしたことも、刺激になった。

　この日は実現しなかったが、兄弟子の横綱稀勢の里からの“プレゼント”として猛稽古を待ち望んでいる。初場所を振り返って「横綱と番数を重ねたおかげで、終盤戦も体力が保った」。

　力強い立ち合いからの突っ張りに加え、四つ相撲を磨いて「お客さんが安心して見られる盤石の相撲」を目指す一年。悲願の賜杯へ、誰よりも多く横綱にぶつかっていく。