パワハラ報道の栄監督「事を大きくしたい誰かがいる」 フジインタビューで黒幕疑う

 女子レスリングの伊調馨へのパワハラ疑惑が週刊文春に報じられた至学館大学レスリング部監督の栄和人氏がフジテレビの電話インタビューに応じた音声が1日、同局の「ノンストップ!」で紹介された。栄監督は「事を大きくしたい誰かがいるんでしょう」と、黒幕の存在を指摘した。

 番組では、フジテレビの電話取材に応じた栄監督の音声を放送。伊調との間にトラブルはあったのかという質問には「全然ないですよ。特別トラブルもないし、特別仲良く食事をすることもない」と、特別な存在ではないと強調。伊調との間のわだかまりについても「全然ない。彼女が本当にここまで言ったのかな?と思うぐらい」と驚きの声を上げた。

 どうしてこういう事態になってしまったのかという質問には「事を大きくしたいんでしょ?誰かが」と、自分を陥れようとする黒幕がいるのではと指摘。警視庁レスリングクラブへの出入りを禁止したのでは?という問いにも「練習内容とか僕らは分かりませんけど、なんで僕のせいになるのか分からない」「彼女が今復帰して練習したいかどうか分からないし、彼女自身が練習場所を探していることも僕は分からないし、全然そこら辺は関知してない」と首を傾げた。

 2年後に迫った東京五輪では、伊調の5連覇にも注目が集まるが「本人がやりたければじゃないですか?」とあくまでも本人次第と語り「国内で勝てなければしょうがない。吉田(沙保里)だってそう。他の選手もいますから、どう考えるかは本人じゃないですか?」と訴えていた。

 パワハラを内閣府に告発したレスリング関係者の代理人弁護士によると、伊調が練習拠点を移したことをきっかけに栄監督の嫌がらせが始まったといい、16年リオ五輪の直前も、伊調が練習場所としていた警視庁の施設に出入りできないよう圧力をかけたなどとしている。

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