小平無敵 500M26連勝 風邪気味でも総合首位発進

 「スピードスケート・世界スプリント選手権」(3日、長春)

 世界スプリント選手権が開幕し、女子で平昌五輪の500メートル金、1000メートル銀メダリストの小平奈緒(31)=相沢病院=は1回目の500メートルで37秒23の1位、1000メートルは1分15秒68の4位となり総合首位に立った。500メートルは国内外での昨季からの無敗が26レースに伸びた。大会は2日間で500メートルと1000メートルを2度ずつ滑って総合成績を争う。小平は昨季、日本女子初の総合優勝を果たしており、連覇となれば日本勢初の快挙となる。

 五輪女王に君臨して約2週間。早くも迎えた五輪後初戦のレースで、その力を存分に見せつけた。

 独壇場だった。平昌で金メダルに輝いた500メートル。得意のアウトスタートから100メートルを全体トップの10秒26で通過すると、グングン加速。2位に0秒55差をつける快走で、同種目での連勝を「26」に伸ばした。

 一方で約1時間50分後に行われた1000メートルは4位。出だしこそ鋭かったが、後が続かない。2日から風邪気味で微熱もあったといい、「喉がつぶれそうだった。後半は呼吸が苦しくなった」と珍しく弱音を漏らし、せきをしながら取材に応じた。

 日本での注目度はうなぎ上りで、自身も驚くほど。選手団主将の重責を果たした五輪から凱旋帰国し、日本に滞在したのはわずか42時間。休む間もなく再出国し「知らない間にたまった疲れが結構ある」と本音を語った。

 「五輪のときのような輝きを見せたい」と思い描いた滑りではなかった。それでも日本勢初の総合2連覇へ、抜群の地力で首位に立った。体調が万全でない中でも、気持ちの余裕は失っていない。「一本一本を大事にして最後まで乗り切りたい」。落ち着いた口調で、新たな頂点を見据えた。

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