沙羅4位「悔しいより情けない」 ルンビがW杯総合優勝
「スキージャンプ・女子W杯」(4日、ルシュノブ)
平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(21)=クラレ=は93・5メートル、89・5メートルの合計225・0点で4位にとどまり、ジャンプの男女を通じて歴代単独最多の通算54勝到達は持ち越しとなった。平昌五輪金メダルのマーレン・ルンビ(ノルウェー)が100メートル、97メートルの257・8点で圧勝、今季8勝目を挙げて通算12勝とし、3試合を残して初の個人総合優勝を決めた。
高梨は平昌五輪を挟み、W杯で3戦続けて表彰台を逃し「悔しいというより情けない試合になってしまった」と唇をかんだ。
1回目はK点(90メートル)を3・5メートル越えて4位。しかし、2回目は89・5メートルにとどまって順位を上げられなかった。2回ともヒルサイズ以上の飛躍で優勝した、平昌五輪女王のルンビとは32・8点、飛距離換算で16・5メートルの大差。完敗に「アプローチが組めなかった。タイミングが遅れた。なかなか合わせることができなかった」と助走の不調を反省した。
前日の第11戦で個人総合3連覇の可能性が消え、この日の結果でルンビの総合優勝が決定。「自分もそこを目指してやるという刺激になった。来季へのモチベーション」と気持ちを新たにした。