レスリングパワハラ問題、非公開で倫理委開催 伊調馨と栄氏出席しない見込み

 日本レスリング協会は5日、同協会の栄和人強化本部長(57)が五輪4連覇の伊調馨(33)=ALSOK=にパワハラ行為を行ったとする告発状が内閣府に出された問題で、対応を協議する倫理委員会を6日に非公開で行うと発表した。倫理委員会が開催されるのは、2013年4月に協会が公益財団法人として移行した際に新設されて以降、初めてとなる。

 日本協会は非公開で行うことについて「どういう状況なのかまだ分からない。まずは状況を確認したい」と説明。当事者である伊調、栄氏は出席しない見込みで、2人への聞き取り調査の実施はまたあらためて検討するという。

 協会は一連のパワハラ行為について、「伊調選手の練習環境を不当に妨げ、制限した事実はない」「(元男子代表の)田南部力コーチに対し、伊調選手への指導をしないように不当な圧力をかけた事実もない」と否定している。

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