伊調馨に「全面的な支援」 馳浩副会長が明言 特別扱いはせず

 レスリング女子五輪4連覇の伊調馨(33)=ALSOK=が、日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを繰り返し受けたとする告発状が出された問題があった日本レスリング協会が8日、都内で定例の理事会を開いた。馳浩副会長は理事会後の報告会見で伊調の今後の支援について、「全面的な支援をしたい」と語った。

 今回の問題については協会内の倫理委員会で第三者委員として3人の弁護士に調査を委託。関係者への聞き取りなどで事実認定を行う。

 その中で、今後、選手としての伊調をどう支援するかということについて馳副会長は「本人の現在の気持ちをまずしっかりと受け止めることが必要です」と本人の意向を確認することを最優先とした。その上で、「たとえば東京(五輪)を目指したいとか、レスリングを現役として続けたいというのなら、これまでの実績を踏まえて、本人が望む練習環境、その時のコーチをどうするか、支援体制をどうするか。最近ではハイパフォーマンスセンターで有力な選手に対しては総合的な支援ができるようになっています。そういうことを踏まえて全面的な支援をしたいと思っています」と支援することを約束した。

 その一方で、「日本レスリング協会の女子レスリングナショナルチームは、誰が出ても金メダルを取れるような強化をしようというのが大きな目標でやってまいりました」とし、「若手も育っております。特に、なんとしても伊調さんを倒したいと目標に思ってきた川井梨紗子さんのような選手もおりますので、それぞれの実績や可能性のある選手には同じように、より良い環境を提供するように努力していきたいと思っています」と、全選手を平等に扱うことを強調した。

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