鶴竜は自らの判断で出場 井筒親方「本人も悩んでいた」
「大相撲春場所」(11日初日、エディオンアリーナ大阪)
日本相撲協会は9日、大相撲春場所の取組編成会議を開き、2日目までの取組を決めた。横綱白鵬は左足親指負傷により、01年春場所の初土俵以来、初の2場所連続休場が決まった。休場は8度目。横綱稀勢の里が休場するため、一人横綱となった鶴竜は初日に小結千代大龍、2日目は先場所敗れた平幕遠藤の挑戦を受ける。
右手の薬指など指3本に痛みを抱えながら出場に踏み切った横綱鶴竜について、師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は9日、大阪市西成区の井筒部屋で、最終判断は横綱が8日夜に下したことを明らかにした。
同親方によると、8日の朝稽古後に師弟で話し合った後は結論が出ず「本人も悩んでいた」という。だが夕食後に鶴竜が「出ます。頑張ります」と力強く宣言。師匠は「この場所を出ることによって、精神的に大きなものをつかめるのではないか」と目を細めた。
鶴竜は先場所千秋楽に右手の指を負傷し、2月初旬には左足首付近を手術した。