張本智和「チョレイ」の連発に注意喚起 協会がマナー確認で異例の“お触れ書き”
連続「チョレイ」は厳禁!?日本卓球協会は10日、都内で理事会を開催し、試合でのマナーについての確認事項が強化本部から報告された。1月の全日本選手権後に各選手や所属に通達したもので、試合後の握手を徹底するほか、得点時のかけ声については奨励されるものの「続けて何度も叫ばない」「相手を威圧するようなポーズは取らないようにする」などの注意が喚起された。
東京五輪に向けて、卓球協会が異例の“お触れ書き”を掲げた。試合でのマナーに関するもので、宮崎義仁強化本部長は「1月の全日本選手権を見ていて気になったことを挙げた」と、2月に注意喚起したことを報告した。
再確認のきっかけの一つが、卓球ファン以外にもおなじみとなった14歳の張本智和(エリートアカデミー)のかけ声「チョレイ」だ。全日本では声を張り上げながら自身を鼓舞して優勝したが、闘志むき出しの姿に対し、一部では「相手に失礼ではないか」という意見もあったという。
卓球は得点時のガッツポーズは認められており、宮崎氏は「自分を奮起させるかけ声はいい」と改めてOKを出した。一方で「ヨッシャー、シャー、シャー!とか連呼するのは気合ではない」との認識を示し、奨励するのはあくまで1点につきかけ声“1発”であることを強調した。
背景にあるのは卓球人気の高まりだ。全日本最終日は過去最多6500人が入り、今月3日のジャパン・トップ12もチケットが完売した。テレビでも取り上げられる機会が増え、協会は「ますます多くの人から注目を浴び、立ち居振る舞いも注視される。スポーツマンシップにのっとり、堂々とした姿を示すことが世界基準となるよう再認識してください」と促した。
スポーツ界で不祥事が頻発する中、日本卓球=紳士というブランドづくりに着手する。