渡部暁斗が6勝目 個人総合Vへ前進!28秒差の2位から距離で力走し逆転

 「スキー複合・W杯」(10日、オスロ)

 平昌五輪個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(29)=北野建設=が優勝、今季6勝目を挙げ、通算15勝とした。前半飛躍(ヒルサイズ=HS134メートル)は129メートルを飛び、130・8点で2位につけた。首位と28秒差でスタートした後半距離(10キロ)で力走して逆転勝ちした。

 得意の会場で、鮮やかな逆転勝利を挙げた。渡部暁は首位と28秒差の2位で臨んだ後半距離で力走し、1シーズンの自己最多を更新する今季6勝目をマーク。「最後は疲れたが、逃げ切れてよかった」。複合の日本勢では1992~93年シーズンから3連覇を果たした荻原健司以来、2人目の個人総合制覇へ、また一歩前進した。

 前半飛躍ではヒルサイズの5メートル手前に着地。向かい風を捉えて飛距離を伸ばし、総合優勝争いのライバル、シュミット(ノルウェー)やルゼック(ドイツ)をリードした。距離でも「スキーがめちゃくちゃ滑った。後ろのことは考えず、出せる限りのスピードを出していった」と、平昌五輪直前に左肋骨(ろっこつ)を骨折した影響を感じさせない奮闘。過去14勝のうち3勝し、昨季まで3戦連続で表彰台に立っていたオスロとの相性の良さも味方した。

 個人戦は残り6試合。五輪の金メダルには届かなかったが、W杯ではタイトル獲得の好機を逃すつもりはない。

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