瀬古利彦氏、MGC3人に「本当はあと2、3人…」 日本人トップの関根は絶賛
「名古屋ウィメンズマラソン」(11日、ナゴヤドーム発着)
東京五輪選考レースである「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権をかけた大会で、リオ五輪1万メートル女子代表でマラソン初挑戦の関根花観(22)=日本郵政=が2時間23分7秒で日本人トップの3位に入り、設定記録を破ってMGC出場権を獲得した。この大会のタイムでは関根を含め3人がMGC出場権を得たが、瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「本当はあと2、3人出てほしかった」と残念そうにも語った。
関根は初マラソンながら、後半以降も粘りの走りを展開した。5キロのラップタイムで、30キロから35キロを17分ちょうど、35キロから40キロを17分9秒と奮闘し、ゴールに入った。
瀬古氏は「関根選手、初マラソン、すばらしい粘りでしたね」と絶賛。岩出玲亜(23)=ドーム=が2時間26分28秒で日本人2位(総合4位)、野上恵子(32)=十八銀行=が2時間26分33秒の日本人3位(総合5位)に入り、MGC出場権を得たが、「本当はね、あと2、3人ほしかったんですけども、来年にとっておきます」とさらなる全体のレベルアップを期待していた。
名古屋ウィメンズマラソンでは、日本人3位以内は2時間28分以内、4位から6位の場合は同27分以内でMGC出場権を得られる規定になっていた。
優勝はメスケレム・アセファ(エチオピア)で2時間21分45秒だった。(記事中のタイムは速報値)