伊藤有希、平昌五輪での悔し涙をバネにW杯で3位「表彰台を目標に」4位の高梨も拍手
「スキージャンプ・女子W杯」(11日、オスロ)
今大会はラージヒルで行われ、日本の伊藤有希(23)=土屋ホーム=が123メートル、124メートルの合計229・7点で3位に入り、表彰台に上がった。
平昌五輪では9位に敗れ、「4年前より悔しいです」と涙を流した。それでも悔しさを押し殺し、銅メダルを獲得した高梨沙羅(21)=クラレ=にいち早く駆け寄って祝福する姿に、多くの国民が感動した。
1月の蔵王大会で2位に入って以来の表彰台。「ここでは表彰台に上ることを目標にしてきた」。悔しさをバネにはい上がった23歳からは、充実の笑みが浮かんだ。「練習の調子からはもうひとつ上に上がれそうだったが、そこは自分の弱さです」と反省の言葉も出たが、4位に終わった高梨が、今度は伊藤に拍手を送った。
平昌冬季五輪銅メダルで、男女通じて史上最多の通算54勝目が懸かる高梨は1回目で122・5メートル、2回目で125・5メートルを飛び、合計228・6点で4位に終わった。平昌五輪を挟み、W杯では4戦続けて表彰台を逃した。
平昌五輪の金メダリストで、すでに初のW杯総合Vを決めているマーレン・ルンビ(23)=ノルウェー=が134メートル、126メートルの合計262・7点をマークし、地元ノルウェーでの大会で圧勝した。