14戦連続V逸の高梨沙羅「試行錯誤してもかみ合わない」 W杯は残り2試合
「スキージャンプ・女子W杯」(11日、オスロ)
今大会はラージヒルで行われ、平昌冬季五輪銅メダルで、男女通じて史上最多の通算54勝目が懸かる高梨沙羅(21)=クラレ=は1回目で122・5メートル、2回目で125・5メートルを飛び、合計228・6点で4位に終わった。
高梨はこれで今季13戦未勝利。昨季の最終戦から14戦連続V逸の自己ワースト記録を更新することになった。
前人未踏の54勝目に王手をかけながら足踏みが続く今季。優勝ばかりかW杯では4戦続けて表彰台を逃したとあってか、「ここに来てからなかなかかみ合わないジャンプが続いていたので…。1本目もタイミングが外れてしまいましたし、2本目はそれを改善して飛べたとは思うんですけど…。なかなか、やりたいことと試したいことがかみ合わないなあ、というのは感じます」と、もどかしい心境を明かした。
今季9勝目をマークした平昌五輪の金メダリストのマーレン・ルンビ(23)=ノルウェー=とはこの日、ポイントで30点以上離された。「オリンピックが終わって、いろいろ試しながらこのオスロに合わせてきたつもりではあったんですけど…。試行錯誤しても、なかなかかみ合わないなあというのは感じている」と、いまだ出口が見えてこない。
残るW杯は、2週間後の24、25日のドイツ・オベルストドルフでの2試合のみ。高梨は「何とか最終戦にうまくはまるように頑張って調整を続けたいと思います」と自らを鼓舞していた。