カー娘×カー男 相性は…藤沢五月、山口剛史組は「兄妹のような感じ」
「カーリング・日本ミックスダブルス選手権」(14日開幕、みちぎんドリームスタジアム)
平昌五輪で日本カーリング史上初の銅メダルを獲得した女子のLS北見と、男子同五輪代表のSC軽井沢クのそれぞれのメンバーがタッグを組み、夢対決の期待が高まる「日本ミックスダブルス選手権」の強化委員会推薦チームの記者会見が13日、行われた。LS北見のスキップ藤沢五月(26)は、SC軽井沢のセカンド山口剛史(33)と、サードの吉田知那美(26)は、サードの清水徹郎(30)と、リードの吉田夕梨花(24)はスキップの両角友佑(33)とチームを組む。
コミュニケーションが鍵を握るカーリング競技。それぞれ即席チームでの出場となるが、会見では早速、各ペアのキャラクターがにじみ出た。藤沢、山口ペアはジュニア時代からの顔なじみで、「なんとなく兄妹のような感じ。言いたいことも言い合える。言い過ぎてケンカにならないようにしないと」(藤沢)。気が強い藤沢を、兄貴分の山口がフォローする関係性。山口は勝利のポイントに「イライラした時に僕がごめんなさいと言えるかどうか」を挙げた。
お互いサードの吉田知、清水も古くからの付き合いがあり「清水家と吉田家は古くから付き合いがあるし、お互いポジションも同じ。徹ちゃんは優しいので」と、吉田知。清水も「やる前からうまくいくんじゃないかと思っていた。僕らもケンカしないことが重要。楽しくやって勝ちにつながれば」と話した。
吉田夕、両角はリードとスキップという組み合わせ。直前に3日間の合同練習を予定していたが、初日に吉田夕がいきなり体調を崩し、2日間になったという。「たぶん慣れない人に会って、ビックリして熱が出たんだと思う」と両角。また、両角は普段の4人制ではスイープをすることがほとんどなく「もう(練習で)左肩が痛い。ケンカしないのと、体を壊さないようにしたい」と、笑った。独特のカーリング感覚を持つ両角に、吉田夕がついていく形か。吉田夕は「モロさんはすごく優しいし、いつも“大丈夫だよ”って声を掛けてくれる。普段冗談ばっかり言ってるけど、この人は嘘をつかない人なんだなって思いました。両角お兄ちゃんについていきたい」と意気込んだ。
3チームはそれぞれ別ブロックに配置されており、激突の可能性があるのは、早くても17日のプレーオフ以降。平昌五輪の活躍でのカーリングブームにより、日本協会は初めてチケットを有料化したが、各日256枚のチケットはすでに全日程で完売。優勝チームは世界選手権(4月・スウェーデン)に出場する。