村岡が銅 メダル3つ目にも「悔しい」 残り2種目で悲願の金狙う
「平昌パラリンピック・スキースーパー複合女子座位」(13日、旌善アルペンセンター)
アルペンスキーのスーパー大回転と回転で争うスーパー複合が行われ、女子座位の村岡桃佳(21)=早稲田大=が銅メダルを獲得した。今大会、自身3個目で日本選手団としては5個目。日本アルペン勢の1大会メダル3個は、2006年トリノ大会の大日方邦子以来となり、最多に並んだ。村岡は前半のスーパー大回転で首位と0秒32差の2位につけ、回転でも安定した滑りを見せた。
村岡は開口一番、「悔しい」という言葉を2度繰り返した。スーパー大回転でトップのシャフェルフーバー(ドイツ)に0秒32差と肉薄して後半の回転を迎え、金メダルは視界に捉えていた。「一番を狙って頑張ろうと思っていた」と唇をかむ。三つ目のメダルを獲得したが、もう銅色では満足できない。
あまり得意ではない回転。「フルアタックして勝てるかどうか」と全力で攻めたが、先に断トツのタイムを出していたフォルスター(ドイツ)に2秒66及ばなかった。「自分なりにいい滑り」と振り返った村岡とフォルスターとの回転での差は4秒以上。「自分のいたらなさを感じた」とうなだれた。
自らのことを「万年3位」と表現したことがある。この日も2種目とも2位と安定感は示しながら、総合3位止まり。「3位を脱却できた時はうれしい。女子は人数が少ない。だから、どうしても上位に食い込みたい」と語る。残りは2種目。「まだ持ってない色のメダルを目指して頑張る」と頂点だけを見据える。