栄氏が監督務める至学館大・谷岡学長 レスリングパワハラ問題に反論
レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(33)=ALSOK=が日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを受けたとする告発状が内閣府に出された問題で、栄氏が監督を務める至学館大の谷岡郁子学長が15日、愛知県大府市の至学館大で記者会見し、一連の報道に反論した。パワハラの有無については「分かりません」と答えた。
谷岡学長は伊調について「練習場所がないというが、私たちはいつでも歓迎だと申し上げた」と主張。問題だったとされるリオ五輪での移動についても「吉田はエコノミー症候群が心配だから自費で行くといい、登坂の所属会社はそれにならった。伊調にも聞いたが、彼女は断った」と話した。
吉田や部員らに「ひきょう者」などのメールが寄せられたと明らかにし、会見した理由については「栄監督の娘である栄希和がえこひいきで女子W杯に出るとテレビ番組に取り上げられたから。根拠のない話で抗議したい」と憤った。一連の報道で、名誉毀損(きそん)などの訴訟については「個人がやること」とした。