「テニス・ＢＮＰパリバ・オープン」（１４日、インディアンウェルズ）

　女子シングルス準々決勝で世界ランキング４４位の大坂なおみ（２０）＝日清食品＝は世界５位のカロリナ・プリスコバ（チェコ）に６－２、６－３で快勝し、４強入りした。１６日（日本時間１７日）の準決勝で第１シードのシモナ・ハレプ（ルーマニア）と対戦する。

　１６年全米オープン準優勝のＫａ・プリスコバを１時間１８分で圧倒した。難関を突破し、大坂がツアー初優勝を視界に捉えた。「決勝へ進んで勝てればもっとうれしい。（日本男子の第一人者、錦織）圭に続きたい」と、大きな目標が口をついて出た。

　相手が世界１位だった１７年８月に一度対戦。腹筋痛で途中棄権に終わったものの、陣営は相性の良さを感じていた。

　大坂より６センチ高い１８６センチの長身から打ち下ろすサーブとフラットなショットへの対策を入念に行い、その成果を第１セットから発揮。鍵となるリターンで重圧をかけ、ラリーでは下がらずに相手の力を利用したカウンターで点を重ねた。第１セットでいきなりブレークに成功。第２セットは２－３から４ゲーム連取と畳み掛けた。

　新しい外国人コーチらによるサポート体制が安定感に結びつき、「より手堅い試合ができるようになった」と語る。準決勝は１月の全豪オープンで屈した世界１位のハレプが相手。四大大会に次ぐ格付けの舞台で５試合を勝ち上がり、雪辱の機会をつかんだ。