昨年４月に現役を引退した女子フィギュアスケーターの浅田真央さん（２７）が１６日、都内で、姉でタレントの浅田舞（２９）とともに「浅田真央サンクスツアー」の開催発表記者会見を行った。

　「感謝を届けたい」と、地方を中心に全国１０都市を巡るアイスショー。真央さんは「チケットもお求めやすい価格になっているので…。ご家族で来ていただけるショーになっていると思います」と、自らチケットの価格について切り出し、家族での来場を呼びかけた。

　真央さんが昨年７月と８月に出演した大阪、名古屋のアイスショーはアリーナ席で１万９５００円、最も低価格に設定された席でも８０００円だった。今回はアイスショーの開催が少ない地方を中心にスケジュールを組み、上限７５００円、最も安い席で３５００円という低価格に設定した。

　同席した舞も「私の友達がチケットを購入して見に来てくれても、『一枚のチケットが高くて（家族で）行けない』という声をもらっていた」と世間の声を真摯（しんし）に受け止め、価格を設定したと説明。「気軽にアイスショーを楽しんでもらいたいということでこういう形になった。テレビでも見られますが、会場でしか味わえないものがある。このショーに見に来てくれた子供たちが『フィギュアスケートやりたい』『きれいだな』と思ってもらえるように作っていきたい」と語った。

　オーディションで合格したスケーターを含めて全１０人が参加。この日限りで現役引退を発表したフィギュアスケーター男子の無良崇人さん（２７）も登場する。演出も手がける真央さんは「私も伊藤みどりさんのショーを見て、こういう舞台でキラキラした舞台で滑りたいと思った。子供たちに夢を与えられたらなと思っています」と意気込んだ。

　５月３日に「新潟アサヒアレックスアイスアリーナ」でスタート。その後は長野、北海道、茨城、埼玉、山梨、福島、神奈川、福岡、広島と全国各地で公演を行う。