萩野公介、金藤引退で魂引き継ぐ「後は自分たちが頑張る」
リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介(23)=ブリヂストン=が19日、スペインで行っていた約1カ月間の高地合宿を終えて成田空港に帰国した。
出発直前は体調不良に苦しんでいたが、「納得しながらトレーニングできた」と充実した練習を積めた様子。日本代表の選考会を兼ねた日本選手権(4月)に向けて「全身全霊でぶつかって日本記録を目指したい」と気合を入れた。
今月、リオ五輪で競泳日本代表チームの主将を務めた女子200メートル平泳ぎ金メダリストの金藤理絵(29)が引退を発表した。当時男子の主将を務め、共に金メダルを獲得した萩野は「理絵さんにはキャプテンとしてすごく引っ張ってもらったし、たくさんお世話になった。理絵さんがいなくなっても、後の日本代表チームは自分たちで頑張っていきたい」と、北島康介氏、松田丈志氏らに続いて偉大な先輩の魂を2020年東京五輪に向けて引き継ぐ決意を示した。
選手としても、「理絵さんは(リオ五輪シーズンの)16年は勝負強かった。200メートル平泳ぎでは絶対に負けなかったし、トレーニングも強くて練習からすごく速いタイムで泳いでいたことが印象的」。不振の時期を乗り越えて20代後半で花を咲かせた金藤から学んだことを今後の糧にする。