伊調の広報部異動は「お金だけもらって練習しない状況に耐えかねた」安達氏が訴え
女子レスリングのパワハラ問題を受け、内閣府に告発状を提出した一人である元レスリング日本代表の安達巧氏が19日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」の独占インタビューに応じ、伊調馨が所属先のALSOKの広報部に配属されたことについて「お金だけもらって仕事もしないで練習もしないという状況に耐えかねて」と、敢えて広報部に異動したのではないかと反論した。
番組では、至学館大の谷岡郁子学長の会見と、2日前に行われた至学館大の卒業式での谷岡学長の式辞などを紹介した。谷岡学長は会見の中で「そもそも伊調選手は選手なのでしょうか」「むしろこの1月からはそれまでの選手契約から社員としての契約に変わっていると。広報部に配属されたと協会にもあいさつにみえたと聞いている」と発言し、物議を醸したが、これに反論したのが安達氏だ。
番組のインタビューに応じた安達氏は、伊調が選手契約から社員契約になったことに「彼女としては、レスリングをやりたくてもやる場所がない。ある意味お金だけもらって、仕事もしないで練習もしないでという状況に耐えかねたと思う」と、やむにやまれぬ気持ちで異動したのではと反論。「何らかの形で会社のために仕事をするというのが彼女の純粋な気持ちだと思う」と訴え、谷岡学長の言い分は当たらないとしていた。
伊調は今年1月にこれまでの教育・訓練部から広報部へ異動している。