高木美帆、W杯総合優勝も淡々「オマケで取れた」

 スピードスケート女子で平昌五輪メダリストの高木美帆(23)=日体大助手=が20日、ベラルーシから成田空港に帰国した。

 今季のW杯1500メートルと全種目で日本勢初の総合優勝を果たし、「完璧とまではいかないけど、いい形で終われて良かった。総合優勝は目指していたわけではないが、オマケというか、結果として取れて良かった。五輪ほどは集中できていなかったが、五輪までに積み上げたものがあったのかな」と率直な心境を明かした。

 “女王”の称号を得ても満足感はない。「私の中ではその意識はなくて、他の海外選手に1、2回勝てたからといって上回ったと思わない。これからの時間がこの成績の価値を決めるので、上の人を超えられるような結果を残したい」と、淡々と自身の現状を分析しながら次を見据えた。

 飛躍を遂げた今季を振り返り、「今季は1本1本大切に滑ってきたので1本に決められないが、今後も心に残るのは平昌五輪の1500メートルと世界選手権の大会全て」と話した。

 今後の目標については「まだ特に考えてない。少し休んでから、また自分がどういう方向に向かいたいか出てくると思う。少し時間をもらって、次に向けて頑張るための気持ちの回復を優先したい。」と、まずはオフを満喫する方針を示した。

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