宇野が大ピンチ!靴が慣れない!五輪後に新調するも…「自分の失敗」

 「フィギュア・世界選手権」(21日開幕、ミラノ)

 フィギュアスケートの世界選手権は21日、イタリアのミラノで開幕する。20日に公式練習が行われ、平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=らが参加。2季前のシニア転向から主要な国際大会でのタイトルがなく、今季は銀メダルが続くシルバーコレクターは、思わぬを悩みを抱えて決戦の地を訪れていた。

 シルバーコレクターの名を返上する好機を前にしても、宇野の表情はさえなかった。「見ての通りです」。開幕前日になっても4回転ジャンプが決まらない。ループやフリップは回転が抜け、転倒する場面も。まさかの不調には理由があった。

 「五輪が終わってから靴を替えて、その調整がうまくいかなかった。自分の失敗です」

 約1年ともいわれるスケート靴の寿命。平昌五輪前に限界がきていたという。何とか五輪は戦ったが、新品に替えた靴に慣れるには時間が足りなかった。「慣れるときはパパッと慣れるけど、それが今回は早くなかった」と苦笑いを浮かべた。

 今大会は平昌五輪を制した羽生結弦(ANA)が右足首のけがで不在とあって、五輪銀の宇野にとっては大チャンス。特に今季は昨年12月のGPファイナル、1月の四大陸選手権と惜しい銀だけに頂点に立ちたいところだが、悩みを抱えているだけに歯切れが悪い。

 「今はそういったことを考える余裕がない。今は頑張るという気持ち以外ない」。男子ショートプログラム(SP)は22日、何とか間に合わせたい。

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