栃ノ心 全勝・鶴竜止めた! 来場所「大関とり」へ10勝ノルマあと「2」

 「大相撲春場所・12日目」(22日、エディオンアリーナ大阪)

 先場所初優勝した関脇栃ノ心が、唯一全勝だった横綱鶴竜を止めた。対戦成績で1勝21敗だった天敵を力勝負で意地の寄り切り。三役で2度目の勝ち越しを決め、終盤の優勝争いの混戦を演出。来場所の大関とりへ向け、ノルマとなる10勝にもあと2勝と2桁を視界に入れた。平幕魁聖が遠藤に引き落とされ2敗に後退したため、鶴竜が1敗で依然、単独トップ。大関高安は千代丸に突き落とされ3敗。V圏内の3敗には高安のほか、大関豪栄道、平幕大翔丸、勢の4人が並ぶ。

 我慢強い栃ノ心が「痛い」と漏らした。取組後の支度部屋で左足をひきずり風呂へ向かった。場所前に負傷した左足付け根は軽症ではない。満身創痍(そうい)の体で既に4敗を喫し優勝は絶望的。それでも先場所覇者としての意地が爆発した。

 この一番の前まで、対戦成績は1勝21敗。先場所も唯一敗れた鶴竜に真っ向から挑んだ。右前ミツを取られたが、右を差し左上手でがっぷり力勝負。握力90キロ超の両手に力を込め、豪快に寄り切った。

 「手を離さないと思った。あいくち?そういうのを考えずに前に出た。勝って良かったあ」と喜んだ。

 横綱を追う1敗の魁聖、2敗の高安が敗れたため、結びの一番で自身が負ければ13日目にも鶴竜の優勝が決まるところだった。全勝の横綱を止めたことで、V決定は14日目以降に持ち越し。春の浪速、終盤のV戦線の盛り上げを演出した。

 10日目に豪栄道に変化され苦杯。11日目は高安に物言いの末、負けた。連日のうっ憤だったが、「落ち込んでも黒は白にならない」と前だけ向いた。

 先場所14勝1敗での優勝に続き、今場所2桁勝利なら、来場所、大関とりの声が挙がる可能性が高い。10度目の三役場所で2度目の勝ち越し。前回は小結だった15年秋場所で10勝を挙げた。「その時、10番だった。(今度も)10番勝てるように。目標は勝つこと。勝たないとダメ」と、大きな意味を持つあと2番に必勝態勢だ。

 節目の通算900回出場。「知らなかった。まだまだ頑張るよ」と、角界のニコラス・ケイジはダンディーな笑みを浮かべた。

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