沙羅、W杯通算55勝でギネス認定 勝てない日々も「諦めず、腐らず」

 ノルディックスキーのW杯ジャンプで男女を通じて史上最多となる通算55勝を達成した高梨沙羅(21)=クラレ=が27日、羽田空港に帰国した。同記録はギネス世界記録に認定され、空港で認定証が授与された。

 12年3月、15歳での初優勝から積み重ねてきた金字塔。正真正銘の世界一となった55の数字が刻まれた認定証を、沙羅は笑顔で受け取った。すでに女子最多勝利のギネス記録を持っていたが「まさかもう一度頂けるとは思ってなかった。選手を続ける以上、もっと上を、56、57勝と積み重ねていけるように頑張っていきたい」と、今後への抱負を語った。

 苦しいシーズンだった。昨季終盤に最多タイの53勝に並んでから、今季は欧州勢の台頭もあり、勝てない日々が続いた。2月の平昌五輪でも銅メダル。24日の大会で54勝目を飾るまで、1年1カ月も勝利から遠ざかった。それでも「もどかしかったけど、自分で考えて、模索する作業は楽しかった。諦めず、腐らず、自分を高められた」と、決して無駄な時間ではなかった。

 3月、日体大を卒業。4月からは社会人として、競技に打ち込む。「ジャンプをバラして、一から組み直していきたい」。自ら打ち立てた金字塔を土台として、4年後の22年、北京五輪での金メダルへと飛躍する。

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