大相撲、新たな一歩の春巡業 春日野親方「自覚を持って」
大相撲の春巡業が1日、三重・伊勢神宮で始まった。恒例の横綱手数入り(土俵入り)、三役力士の揃い踏みの奉納に7500人、土俵入り後の幕内力士トーナメント選士権には2500人のファンが集まった。
昨年11月から元日馬富士の暴行事件が発覚し、不祥事にまみれた角界。反発を続けた貴乃花親方(45)=元横綱=が先日、平年寄に降格する処分を受け、一連の騒動は終止符が打たれた。
この春巡業から角界は新たな一歩となる。支度部屋には大きな貼り紙で「今巡業の別行動は一切認めません」と記されるなど、普段からの行動も厳しい目が向けられることとなった。
新任の巡業部長となった春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「力士がしっかりやることをやってもらって。いろいろあった後だから目も厳しい。自覚を持って、言動を注意してもらいたい」と力を込めた。2日の岐阜・中津川巡業では朝稽古前、全力士を相手に訓示も行う予定だ。