パワハラ告発の田南部氏が初の公の場「僕らは弱い立場」「いろんな力働くのイヤ」

 レスリング女子の伊調馨(33)=ALSOK=が日本協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを受けたとされる告発状が内閣府に提出された問題で、告発状に関わった元日本代表コーチの田南部力さん(42)が1日、初めて公の場で口を開き、問題の早期決着を求めた。

 田南部さんは津市で開かれている「ジュニアクイーンズカップ選手権」で日体大選手のセコンドを務め、会場で報道陣の質問に答えた。

 告発状を受理した内閣府とレスリング協会は、関係者からの聞き取り調査を進めている。田南部さんは「聞かれたことに答えた。内容は話せない。調査から2、3週間たっている。時間がたちいろんな力が働くのはイヤ。僕らは弱い立場。何の力もないので」と話した。

 告発状によると、栄強化本部長は伊調が師事していた田南部さんに対し指導しないよう命じたり、練習場所への立ち入りを禁じたとされる。協会と栄本部長は告発内容を否定している。

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