柔道・小川ジュニア初Vで代表前進 直也氏もご満悦「技を強化すれば鬼に金棒」
「柔道・全日本選抜体重別選手権」(8日、福岡国際センター)
世界選手権(9月、バクー)代表選考会を兼ねて行われ、男子100キロ超級は、バルセロナ五輪銀メダリストの小川直也氏(50)を父に持つ小川雄勢(21)=明大=が、リオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(25)=日本中央競馬会=に延長戦で反則勝ちし、初優勝した。最終選考会である全日本選手権(29日、日本武道館)を残し、初の代表入りに前進した。
決勝は先に2つ目の指導を取られたものの、延長戦に入ると自ら果敢に攻めて相手のスタミナと気力を奪った。「今回は挑戦者として前に出た。昨年は1回戦で原沢選手に力の差を見せつけられて負けていたので、昨年の自分を超えられたかな」と胸を張った。
父の直也氏は「いや~よかったね」とご満悦の表情。投げ技によるポイントがないという課題は残ったものの、「俺の中ではもっともっと強くなるイメージがあるが、まだ物足りない中でよく勝った。若いからスタミナを武器として利用しなさいと言った。最近は投げられて負けることはないので、あとは倒すだけ。ここから技の強化すれば“鬼に金棒”だよ」と着実な成長を期待した。