横綱稀勢の里が春巡業に合流「久しぶり。しっかり体を作っていきたい」
先場所を左大胸筋損傷で全休し、6場所連続で休場している大相撲の横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が埼玉県草加市で行われた春巡業に合流した。十両佐田の海(境川)相手にいきなり10番取り8勝2敗。「久しぶり。気持ち良かった。しっかり体を作っていきたい」と手応えを得た。
まだ幕内の稽古前という異例の早さで横綱が土俵に上がった。佐田の海を指名し三番稽古。左を差し組み止めて盤石の寄り。豪快な押しも見せた。
一方で食いつかれて棒立ちになり2度、寄り切られ「あー」と悔しげに絶叫する場面もあった。「(相撲は)部屋で若手相手だったから。関取衆はまた全然違った。しっかり体を作って番数を重ねたい」。夏場所(5月13日初日、両国国技館)での再起へ向け、相撲勘を取り戻していく。