大相撲の春巡業は12日、埼玉県草加市で行われ、左大胸筋などのけがで6場所連続休場中の横綱稀勢の里が合流し、幕内上位の経験もある十両佐田の海と10番続けて取るなど精力的に動いた。関取と胸を合わせるのは3月の春場所前以来で「気持ち良かった。しっかり巡業で体をつくっていきたい」と冷静に語った。
左を固めて当たってから左四つで寄ったり、突き、押しや左おっつけを使ったりした。8勝2敗で、敗れたのはおっつけ切れずに脇が空いたところを差される形だった。復活のためには武器の左おっつけが戻るかがポイントの一つ。本人は左の攻めについて多くは語らなかった。